お江戸のワンコスポット?
皆さんこんにちは。
突然ですが私、動物が大好きでして、
古地図に関わらせていただいた時から気になっている場所がありました。
それは、こちら。
犬小屋?
わざわざ古地図に犬小屋と書く??
古地図×犬小屋と言えば
思いつくのは一つだけですよね!
そう、それは
言わずと知れた徳川綱吉の「犬屋敷」!
生類憐みの令により、虫も殺してはならなかった時代の
象徴的な施設と言ってもいいかもしれません。
動物に関わる事には自然と興味を持ってしまう性分なので
勉強嫌いな子供時代でも自然と耳を傾けた記憶があります。
そもそも!
命を大切にしましょうねという決まりが、歪んでしまったのがこの法令。
綱吉の息子が幼くして病死したことでショックを受けて、
生類憐みの考え方が余計に大きくなりすぎたのではないかとも言われているそうです。
捨て子が多く居たことへの対策でもあるとか。
それがエスカレートして虫を殺すだけで厳罰の対象になったというから
地元民ならやってられませんよね(笑)
日本では行き過ぎた政策でディスられがちな綱吉公ですが、
海外では当時動物に権利を与えて保護をし始めたという部分において
評価されていたりもするようです。
うーん・・・考えさせられますね。
そしてこの犬小屋跡地
なんと東京ドーム20個分ほどの広さに犬がいたそうです!
さすが将軍、規模が違いますね。
ということで、
生まれながらの動物好きとして!
今はどうなっているのか、実際に行って見てきました!
梅雨のなか、ちょうど雨が上がってキレイ!!
この一帯、全部犬屋敷だったんですねー。
そして、駅前の市役所には犬の銅像が。
この犬の銅像、子犬がおる・・・!!!
さすがお犬様の街です。
駅周辺をブラブラしていると、ペットショップ発見!
中野ブロードウェイにも!
定休日でしたが・・・(笑)
気になったので
マップで調べるとこんなにペット系のお店が…
これは・・・徳川綱吉の・・・想いというか呪いというか。。。
地元のトリミングサロンとビション・フリーゼという犬種の
ブリーディングをしているお店でお話を伺うことができました!
ブリーディングをしているだけあって
売っているおやつも本格的・・・!
馬の肺が売ってます!
お店の方によると
やはり中野はペット系のお店が多く、さらに出入りも多いそうです。
ところが!
今はペットには厳しいらしく、この辺は公園も遊歩道もお散歩NGなんだそうです。
うーん、江戸時代の一時期、お犬様の街だったのが、今の世では犬に厳しい地域になっていたとは・・・。
変化の仕方がどうであれ、それまでの歴史があって今の形になっているんだと思うとそれも感慨深いです。
散策して、しみじみ歴史って面白いなと思いました。
公園も遊歩道も、お散歩マナーを守らない人がいたからお散歩禁止になっただけですよね!
またワンコが走り回れるよう、お散歩マナーを守りましょう!!
あ、そういえば、この犬小屋跡地、古地図には桃の絵が描いてありますが、
この跡地は、鷹狩りに来た8代将軍徳川吉宗がえらくこの場所を気に入り、
桃を植えさせよと命じて「桃園」となり、花見の名所となったそうです。
ただ、そんな桃も江戸末期にはほとんど枯れてしまって、
大好きな桃は見つけられませんでした(涙)
桃の季節なのに~~~。
ということで桃買って帰りまーす!
おしまい