大江戸今昔めぐり瓦版

江戸時代末期の朱引きを網羅した復元古地図を「完全描き起こし」! 現代の東京の地図と切り替えながら閲覧できる、画期的な古地図アプリです。

令和版三軒茶屋を探す!

皆さんこんにちは!

 

私、三軒茶屋でよくウロウロしているのですが

三茶の由来ってご存知ですか?

 

結構有名だと思います。

 

三軒茶屋とは

 

三軒お茶屋さんがあった場所!

 

素晴らしいですね!

田舎の道くらい真っ直ぐな由来!

 

 

しかし、

そのお茶屋さんが今どうなっているのかまで

知っている方は少ないと思いまして。

 

調べたところ、田中屋さん、角屋さん、信楽(後の石橋屋、石橋楼)さんというお茶屋さんがあったと。

古地図で言うとこの辺です。

 

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三軒近っ!

お茶屋さんの激戦区ですね(笑)

長距離の徒歩移動にお休み処としての用途もあった当時のお茶屋さん。

 

今は田中屋さんが陶器店として残っているだけで

他の2店はもうないようです。

 

三軒茶屋なのに三軒のお茶屋さんがないなんて…!!!

 

ということで、私の独断と偏見

完全非公式!令和版 勝手に三軒の茶屋を探してきました! 

 

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まずは、現代の地図と見比べて・・・

大きな通りは首都高になっていますね。

 

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この道を最初に作った人は、その後200年以上使われるって思っていたのかなぁ?

 

…ってそんな話は置いておいて(笑)

まずは信楽さんがあったであろう場所に行ってみましょう。

 

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ビッグエコー!!!!!

歌屋さんになっておりました。

 

三軒茶屋になるための(?)お茶屋さんはこの辺にあるでしょうか・・・

 

30秒ほど歩いたところにステキな喫茶店が!

 

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コーヒーですが、喫茶店ですもんね・・はい、ここを

「令和版 勝手に三軒の茶屋・ポスト信楽にしましょう!

 

 

続いて、角屋さんがあった場所へ。

 

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・・・星野珈琲!こちらもカフェ!!惜しいぃ!!!←なにが

 

そしてこの土地の歴史を知ってて店舗を構えたのであれば

星野珈琲さん、素敵です。笑

ここは文句なく

「令和版 勝手に三軒の茶屋・ポスト角屋」ですね!!!

おめでとうございます!!(?)

 

最後は、今なお残る田中屋さんへ。

定休日!!!(号泣) 

しかもめっちゃ手書き!!!(笑)

 

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本丸が定休日・・・納得できない・・・

 

 

ということで、後日再挑戦!

やってました!!

 

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商品がたくさん!

田中屋陶苑は元が三軒茶屋の茶屋ですから

有無を言わさずに三軒茶屋の茶屋」ですね!

 

お茶碗も湯呑も売ってますしね!

 

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お店の方にお話を聞いたところ、快く答えて下さいました。

ありがとうございます!!

 

なんでも、お店の場所はほぼ変わらないものの

関東大震災第二次世界大戦で何度かお店が全部なくなって

昔からのものは焼けちゃってないんだー(笑)」と仰っていました。

でも、焼け野原になっても被災しても

何度も建て直してお店を続けてきたって本当に凄いことだと思います。

 

そしてこちら、お店の方が見せてくれた東急玉川線が開通した時代の貴重な写真です。

写真右側の上下白い服装の人の後ろの建物が今の田中屋陶苑さんだそうです。

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この景色も後の地震や空襲で消失してしまいます。

 

ちなみにお茶屋さんから陶器店にした理由は、電車が普及したことにより

長距離の徒歩移動する人が減り、お休み処も必要なくなったことからだと

お話ししてくれました。

 

続けることって大変ですよねぇ・・・

続けることが正しいのか、やめた方が正しいのかの選択って難しいと思います。

信念なのか、生活なのか、理由は色々あると思いますが

時代に順応しながら形を変えて貫き続けるってシンプルにカッコイイです!

 

・・・と、いうことで三軒茶屋の茶屋、

完全非公式ですが

こちらに決定します!

 

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三茶に行く機会があれば是非、

古地図を見ながら三軒茶屋歩いてみてはいかがでしょう?