七夕の入谷で夏の足音を感じる
こんにちは!
もうすぐ梅雨明け。いよいよ夏が訪れますね。
そして夏といえばアサガオ。
みなさんも小さい頃、夏休みに育てた思い出があるのではないでしょうか。
朝つゆを花弁にまとった色とりどりのアサガオは、夏を感じさせてくれます。
この時期のシトシト雨も、涼しげなアサガオと重なれば風流です。
そんなアサガオのお祭りがあると聞いて、梅雨の合間に台東区入谷周辺を散策してきました。入谷は上野の北側に位置する町で、地下鉄を利用すると日比谷線の上野駅からひと駅の場所です。
入谷駅で降りて地上に出ると、国道4号線・昭和通りと言問通りの交差点があり、現在は交通の要衝となっています。往来の多いこの場所ですが、江戸時代はどんな風景だったのでしょうか。
大江戸今昔めぐりに照らしてみるとこのあたりに大きな交差点はなく、日光道中(現在の金杉通り)を中心として、お寺が集まる町だったんですね。
さっそく入谷駅の2番出口を出て、散策開始!
いきなり賑やかなお祭りに出合いました。
入谷は江戸末期の流行でアサガオの栽培が盛んになり、戦後には地域振興としてこのアサガオのお祭り朝顔市が催されてきた歴史があります。毎年七夕をはさんだ「7月6日・7日・8日」の3日間に、言問通りを歩行者天国にして開催されています。
言問通りに面した真源寺がお祭りの中心になっています。こちらのお寺は江戸三大鬼子母神のひとつ「入谷の鬼子母神(きしもじん)」、江戸時代のダジャレ「恐れ入谷の鬼子母神」で有名です。
ちなみに、現在の江戸三大鬼子母神は、ここ入谷の真源寺のほか豊島区の雑司ヶ谷鬼子母神と千葉県市川市の中山にある法華教寺です。
雑司ヶ谷の鬼子母神堂は大江戸今昔めぐりでもバッチリ見て取れますね。
言問通りの真源寺山門側の歩道・路肩にはたくさんのアサガオが並んでいます。
キレイですね♪
お祭りの期間に販売されるアサガオはたくさんの種類があり、なかには珍しい品種も。
そして道路の反対側は、来場者のお腹を満たしてくれる出店がたくさん!
境内の受付では、お祭りの期間限定でアサガオがあしらわれた御守りが授与されていました。かんざし型の御守りをひとついただくと、火打石をカチカチ。
ご利益がありそう♪
アサガオを満喫し、お腹も満たしてお祭りの会場を後にします。
これから夏本番。東京の下町ではたくさんの夏祭りに出逢えます。
大江戸今昔めぐりを片手に地域の歴史を感じながら寺社のお祭りを楽しんではいかがでしょうか。