大江戸今昔めぐり瓦版

江戸時代末期の朱引きを網羅した復元古地図を「完全描き起こし」! 現代の東京の地図と切り替えながら閲覧できる、画期的な古地図アプリです。

大晦日は狐の行列!?

こんにちは

12月となりましたね。今年も残り1か月を切りました。

晦日~初詣に各地でさまざまな催しが実施されますが、ちょっと変わった狐の初詣伝説のお話です。

(アプリをダウンロードしてない方は、こちらからインストール!) 

 

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狐の行列 装束稲荷神社

現在の北区王子辺りには古くから大晦日に各地から集まった狐が大きな木の下で装束を整えて王子稲荷神社に詣でたという伝承があります。

『大江戸今昔めぐり』で見るとこのスポットです。

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 右の”装束稲荷神社”から左の”王子稲荷神社”まで狐が詣でたという言い伝えです。

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※字が読みやすいように回転させています。

装束稲荷付近を拡大してみると、「晦日関八州ノ狐共二万匹余、来リテ衣裳ヲ改ム」と記載がありますね。伝承と一致します。近くに榎木(ゑの木)という文字も見えます。

名所江戸百景においても、

・王子稲荷の社(18景)

・王子装束ゑの木大晦日の狐火(118景)

木の下に狐が集まる様子が歌川広重により浮世絵として描かれています。

※名所江戸百景はアプリのスポットとして『大江戸今昔めぐり』にすべて収録しています!

 

平成5(1993)年大晦日からその伝承を元に「王子 狐の行列の会」が中心となり「狐の行列」を再現しこの風習を大切に大切に守り育てているとのことです。

「かがり火年越し」が午後九時より

「鏡割り」が十時半よりとあります。

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告知ポスター

「狐の行列」は午前0時に「装束稲荷」前から出発します。 

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行列の順路

江戸の頃は一面田んぼでしょうかね。現在は街となっていますが、夜が更けた中を進む様は趣がありますよね。

 

晦日にはアプリをインストールし「狐の行列」見学はいかがでしょうか!

JR京浜東北線東京メトロ南北線「王子」が最寄り駅です。

12/31から1/1はJRや地下鉄の終夜運転もされていますので帰りの足も安心ですね!

ではでは。